診察室へ行く途中の階段でも、容赦なく陣痛の波が~。立ち止まり、顔をしかめつつ痛みに耐えます。ようやく診察。〔陣痛来てない時にするのだけど、とにかくイタイ〕
「7cmはとれんかもけど、6cmはいってるね~。〔子宮口〕この分だと午前9時には出産かな」と先生。 この時、午前7時。あと2時間と聞くと何となく光明がさした感じに。2時間耐えれば良いんだ!でも痛みはさらにパワーアップしていくという事なんだよなあ、でも途中で止める訳にはいかないので、とにかく産むまで頑張るしかない。それにしても、2人とか3人とか産んでる人達てすごい!なんてすごいんだ!!等色んな思いが渦巻く。 「じゃあ、浣腸しますね~。5分我慢して下さい。でも多分5分は無理だと思うんで、なるべく我慢して下さいね。」 これも、結構地獄でした。診察室からトイレへ駆け込み腸の痛みとともにおそってくる陣痛にもさらに耐え、もう何処がどう痛いのやら立ち上がれません、と言う感じで暫くトイレに立てこもる私。なかなか出てこないので心配した看護師さんに「大丈夫ですか?」と声をかけられる。 「だ・だいじょうぶです・・・・」と言うしかない。何とか立ち上がり、看護師さんに支えてもらいながら陣痛室へ。陣痛室に入った途端に激しい陣痛が。〔浣腸したら進みが速くなるのかな?〕海老のように折れ曲がる私。 「ひっひっふー、よ」と呼吸法の指導をしながら腰をさすってくれる看護師さん。それからは、ひたすら「ひっひっふー」と狂ったように繰り返していました。ようやく波が去り、深呼吸をしていると看護師さんが言いました。 「右を下にした方が進みが速いから、右を下にして横になってね」 「横にならないといけないんでしょうか」 なんか嫌な予感・・・。 「うん、機械つけるからね」 やはり、またあの分娩監視装置をつけるのね~。しかも、このパワーアップした痛みの中、右を下にしたままの姿勢で他の態勢もとれずに・・・。ううう、でも仕方がない。もうどうにでもしてくれ状態でまな板の上の鯉ならぬ海老と言ったところ。それからは、とにかくイタミが来るたびに「ひっひっふー」と叫びまくり。何も考えられない。唯一考えている事は「イタイ、イタイ、イタイ」と「まだ、もっと痛くなるのか?」という事だけ。 そしてこの辺りで母到着。腰をさすってくれようとするが、ケモノのようになった私に「さわらんで!!」と怒鳴られる。ゴメン、母・・・。しまいには、「ひっひっふー」と言う怒号が陣痛室に響き渡っていたように思います。「イタイ~」とか「もうダメ~」とか言わなかったのは、言ってしまうと本当にダメになってしまいそうだったから。それから、多分1時間もたってないと思う〔時間の感覚がよくわからない・・・〕位で何かが出てきそうな感じに。この辺りのイタミがまさにMAX。ナースコールが何処にあるのやら、という事さえよくわからない。余裕の無い私は 「押して、押して、押してボタン押して!!!」と母に怒鳴り上げる。母おろおろ。そして、私の腰につまづいた。「イダイ~」「ごめん~」まさに修羅場。 そして看護師さん登場。そして診察。 「進みが早いね~、9時前には産まれるんじゃない?」 私の心の声「早く産まれてくれ~」 「分娩室へ行きましょう。頑張って歩いてね」 ああ、やっと分娩室へ行ける。数々の「陣痛室が一番つらい。イキみたいのに我慢してイキめないのが大変」「分娩室に行ったら早かった」「2、3回イキんだら出てきた」という出産体験者の証言が頭に浮かぶ。きっと分娩室に行ったらすぐ産まれるんだ。あと、少しなんだ、と思いながら分娩室へ向かう私。しかし、私は甘かった。出産は十人十色。皆が皆分娩室ですぐに産まれるわけではない。何故か、自分に都合の良い証言しか、この時浮かばなかったけれどよく考えたら「なかなか出てこなくて、お医者さんがお腹を押して、赤ちゃんを押し出した」とかいう話もそういえば、聞いていた。この後身をもって分娩室の大変さを知ろう事になろうとは。 ・・・・・出産編その3に続く・・・・・・・・
by wakame-3618
| 2005-08-25 12:35
| 出産
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プロフィール
とうとう30代半ば。
家族は夫一人、息子一人。 子供の成長と日々の暮らしを気ままに書き綴っております。 カテゴリ
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